【小津中】学校運営協議会×ルールメイカー 校則改定、結論は・・・!?
いよいよ大詰め
激動だったルールメイキングプロジェクトもいよいよ大詰め。
これまで全校生徒や、先生、保護者の方々あるいは専門家の意見も聞きながら練り上げてきたiPadと制服(服装)それぞれの「新ルール案」。
ルールメイキングの新ルールへの変更は学校・保護者・地域の方が学校運営を話し合う「学校運営協議会」での承認を必要とする仕組みになっています。12月2日(金)、いよいよルールメイカーと学校運営教委会のメンバーとの議論が行われました。
提案した内容は・・・
提案したの新ルール案は以下のような内容です(骨子)
制服(服装)について、誰もが着たいと思える制服をめざして以下の3点を提案
iPadについて、以下のiPad活用三原則に基づき、iPadの運用や細かなルール作りを行うことを提案
学校運営協議会のみなさんは、さすがに地域や保護者を代表する方々です。
様々な角度から、遠慮なく子どもたちに意見をぶつけて頂きました。
まずはiPadについて。
ルールメイカーから、三原則やその原則に基づいてルールや使い方を学校全体で考えていくことなどを説明しました。
その後、学校運営協議会のメンバーから、
「生徒主体でルールを決めるとしたら、その責任を生徒が負わないといけないのではないか」
「全員が適切に自己管理できない現状なら、最低限のことしかできない仕様にするしかないのでは」
「目標や原則は良いが、そこに向けたプロセスに課題がある」 などの厳しい指摘が。
ルールメイカーは、
「当初はわたしたちも規制やペナルティばかりを考えていたが、どう使いたいかや、ルールの目的を生徒一人一人で考えないと、本人の改善にはつながらないと考えるようになった」
「自分たちのルールを自分たちで管理することを考えている」
「ルールメイカーが、全校クラス会議を開き、一人一人が考えた上で、原則に基づいた細かなルールや使用方法を改めて決める」
などと回答しました。単にルールを決めるだけではないと、子どもたちも必死にアピールします。
続いて、話題は制服(服装)へ。
まずは、ルールメイカーから「制服の見直しを開始していくこと」や「通年での体操服化」にあたり、学校としては多様性に配慮し、各個人や家庭で選んでもらえる状況を作りたい、と説明がありました。
学校運営協議会のメンバーの方からは、
「制服に失礼がないように礼を尽くす、という意味があることを考えてほしい」
「儀式など、ここいちばんという時は、統一性がある方がいい」などの意見もある一方、
「式典で礼を尽くす尽くさないも、個人の考えに委ねられるところであり、その意味でルールメイカーの意見(個人の判断を尊重すること)は本質をついている」
「今回の提案は多様な他者を認めることにもつながる」
「学習にふさわしい服は着心地のいい服であるべきと思う」といった意見が出されました。
ルールメイカーたちは、「新原案ではあくまで選択肢を増やすために制服を見直し、
体操服を許可しようと考えている。自分で選ぶことを大切にしたい。」と話しました。
結論は・・・?
さて、この件の承認の場にも位置づけられている学校運営協議会の結論は、、、?
★制服(服装)についての提案は全面的に承認。★
☆iPadについて原則は問題ないものの、実行のプロセスを入れ込んだ形に原案の修正が必要(現段階では非承認)。☆
という形になりました。通年で体操服を着用しても良い点については早々に改定の通知が出されました。通知は「生徒の生徒による生徒のための校則プロジェクト」と「生徒指導部」の連名で発出。12月13日(月)から新ルールがスタートすることになります。
全国でもまだまだ珍しい生徒の手による大人も巻き込んだ校則改定が、いよいよ実現します!